こんにちは!ろびスタを運営しています ろびん です。
今回の話は理学療法士または作業療法士の臨床実習についてです。
臨床実習は理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の学生さんに限らず、医療職なら絶対に通らなければならない道ですよね。。。
などがあるのではないかと思います。とにかく不安しかないんですよね。。。
しかし、現状の臨床実習はそこまできつくないですし、準備、勉強はある程度ポイントを押さえておけばそこまで心配する必要はありません!
それは、臨床実習における位置づけやどこまで求めるかの水準が細かくガイドライン化されてきているからです。私の時代の臨床実習とはかなり異なり、改善してきていることは間違いないです。また、私自身、現状の実習を指導しているからこそ伝えられるのではないかと思います。
ここでは臨床実習の現状や実際の実習についてお話していきたいと思います。このお話を通して実習における不安が少しでも和らげることができるのではないかと思います。
そのため、現状はそこまできつくなく、かなり有意義な実習ができる環境になってきている!というこということです。
上記のことを踏まえて、もう少し詳しくお話していきます。
臨床実習ってやっぱりきつい?
この疑問はみなさんが一番思うところではないでしょうか。
結論から言うと
現状はきつくなく、かなり有意義な実習ができる環境になってきている!
私たちの時代での臨床実習は正直ほんときつかったですね。。いやほんと。。始めの方はまだ良いのですが徐々にきつくなるんですよね。初めて行く評価実習を例にすると、
「ケースが決まり評価による測定が始まるので項目を挙げる」→「ケース患者の評価開始」
「とりあえずバイザーからやってみての一言」→「初めてなので思うように評価できない」→
「フィードバックは業務時間終えてから始まり、夜遅くまでかかる」→
「帰ってからレポート、デイリーまとめ+調べなきゃいけない課題」→
「睡眠不足の連鎖」→「日々増える課題とレポートに追われる日々」
といった流れでしょうか。今考えてもこの生活をするのは無理です!!連続で徹夜したときは実習中にただ歩いているだけで急激な眠気に襲われるということがありましたね。ほんと倒れる寸前でした。
脅しみたいになってしまいましたが、現状の臨床実習では学生さんが実習でしか学べないことをしっかり学ぶことができる環境になってきています。では次にその実習体制が改善されてきた背景について説明したいと思います。
臨床実習の指導方法の見直し
当たり前の話にはなりますが、理学療法士における法律においては国が決めています。その国からの法律のなかに「指定規則」というものがあります。下は引用したものになります。
理学療法士作業療法士学校養成所指定規則(りがくりょうほうしさぎょうりょうほうしがっこうようせいじょしていきそく)は、1966年(昭和41年)3月30日に、日本国の理学療法士及び作業療法士法に基づき昭和41年文部省・厚生省令第3号として公布された省令である。
フリー百科辞典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この指摘規則はもちろん守らなければなりません。そして、この指定規則の中に臨床実習についても記されています。ここでは詳細は省きますが、臨床実習の意義や単位数(臨床実習全体の時間)などがあり、その中に学生の学習時間等の記載もあります。
このように基本的には遵守しなければならないのですが、私の体験談でもあったように実際は学習時間というものはかなり多く、学生にとって実習におけるストレスというのは過多となっていました。
ある大学の調査で、学生約1000人にアンケートを行い、実習における実態について調査したものがあります。
・レポート等の課題における頻度として、『毎日』が ” 約70% ”
・自宅で課題に費やす時間として、『3時間以上』が ” 約60% ”
・睡眠時間が実習のない日と比較して、『3~4時間少ない』が ”約40%”。『5時間以上少ない』が ”約17%”
こう見るといかに学生への身体的、精神的負荷が多いことがよくわかります。この他にも実習指導者における学生に対しての指導方法等も問題になることが多くありました。
こういった実情が過去にあったのですが、それが表面的に問題になってしまったある重大な一件がありました。
それは実習中の学生さんが自〇をしてしまうというとても悲しい事件がありました。。。
この事件はもちろんメディアで話題になりました。この一件もあり、理学療法士及び作業療法士の学校養成施設のカリキュラムについて、臨床実習方法や評定方法が各養成施設で様々ある実態を踏まえ、臨床習の在り方の見直しをはじめ質の向上が求られるようになりました。
そこで、上記の問題や高齢化の進展に伴う医療需要増大から2017年に指定規則改定が施行されました。
主な変更点についてはまた後日記載しようと思います。
少し背景が長くなりましたが、次に実際の実習において指導者からは何が評価されるのか。指導者目線で話しますのでどんな所ががみられているのか把握しやすいかと思います。
臨床実習では何が評価される?
では、具体的に評価されるところとなりますが、大まかに言うと以下の図になります。
臨床実習では、養成校で修得した知識や技術を手掛かりに、養成校では経験できない実践環境で、より一層の理解を深めるための教育機会となります。
結論から言うとずばり ”態度” です!!!基本的接遇が重要になります!
とは言いつつも、図で言う下の知識、技術についてももちろん評価対象になります。しかし、どうしても不足しがちになります。もちろん、私も知識、技能共に不足であり、ぽんこつでした。
この2つに関しては基本はできないも同然です。当たり前の話ですが知識に関しては「実際に診ていない」。技能に関しても「実際に触っていない」。それが普通です。
具体的な内容としては理学療法評価や動作観察、患者さんの動作介助、問題点抽出、統合と解釈、考察等です。しかし、何度も言いますができなくて当たり前です。
それを経験し、学び、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士としてのプロフェッショナルな部分を実感してもらうことが重要なんです。
ちょびっと熱くなりましたが、話を戻します。
「態度」に関しては基本的な接遇対応が求められます。
これはもうバイトでも仕事でもそうですが基本中の基本です。なので、ここが概ねきちんとしていれば何も問題ありません!もちろん、自分が気づかないで失礼な言葉遣いや応対をしてしまい、注意を受けるかもしれませんが、それも少しずつ直していけば良いのです。ここだけ押さえれば乗り切れます!
- 挨拶をきちんと行う
- 基本笑顔で丁寧に対応する
- 大きな声でハキハキと
- 健康管理をしっかりし、遅刻をしない
成績優秀を目指さない限りは個人的にはこれで良いと考えてます。
健康的で、元気に実習に来てもらえればそれでいいのです。
まとめ
臨床実習の実際について簡潔的ではありますが簡単に説明させていただきました。
簡単にまとめますと
- 現状はそこまできつくも辛くもない臨床実習になってきている
- 背景として「指定規則」が大きく改定
- 評価されるポイントは態度 技能 知識
- 技能 知識不足は当たり前。態度がしっかり行えていれば大丈夫!
私なりの考えというか想いにはなりますが、臨床実習とは実際の患者さんに触れることで多くの貴重な体験・経験をすることができます。
自分たちが学んできたことにおける知識不足をより痛感しますが、そこで振り返りが行え、臨床ならではの考え方、学習してきたことへの意味が少しずつ理解できるようになってきます。
正直、学生のうちからはイメージなんてできない。専門用語を使って、論理的にまとめるなんてもっとできない。自分もそんなことできませんでした。なんならほんとによくわからないまま終わったということもありました。
しかし、自分なりに思考することや、指導者側からヒントをもらうことで時折、そうだったのかとハットの気づきが得られます。
そういった気づきや経験が糧になってくると思います。ほんとに初めての評価実習は緊張の連続でしょうが、少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
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